
「株主優待は欲しいけど、株価が下がるのが怖くて買えない…」 そんなお悩みを持っていませんか?
実は、株価の下落リスクをほぼゼロに抑えながら、数百円程度の手数料だけで株主優待をもらう方法があります。それが今回ご紹介する**「優待クロス取引(つなぎ売り)」**です。
この記事では、投資初心者の方にもわかりやすく、クロス取引の仕組みと失敗しないための注意点を徹底解説します!
Contents
優待クロス取引(つなぎ売り)とは?
優待クロス取引とは、同じ銘柄を**「現物買い」と「信用売り」**で同じ株数・同じ価格で同時に注文する手法です。
- 現物買い: 株価が上がると利益、下がると損失が出る(優待をもらう権利を得る)
- 信用売り: 株価が下がると利益、上がると損失が出る
この2つを組み合わせることで、株価が上がっても下がっても損益が相殺され、プラスマイナスゼロになります。この状態で「権利付き最終日(優待をもらう権利が確定する日)」をまたぐことで、株価の変動リスクを負わずに株主優待だけを受け取ることができるのです。
優待クロス取引の3つのメリット
- 株価暴落のリスクを回避できる 権利落ち日(権利付き最終日の翌営業日)によく起こる株価の急落ダメージを受けません。
- 少額の手数料で優待がもらえる 売買手数料や貸株料(信用売りにかかる利息のようなもの)などの経費を支払うだけで済みます。例えば、3,000円相当のカタログギフトが数百円のコストで手に入ることも。
- 資金の回転率が上がる 長期間株を保有する必要がなく、権利確定日の前後数日間だけ資金を拘束されるため、効率よく色々な優待を狙えます。
クロス取引3ステップ

注文
A社株(株主優待銘柄)の権利付最終日の寄り付き前に、
現物買い注文と一般信用(長期)売り注文を同じ株数で「成行」で注文します。
※デイトレード信用取引では優待クロスはできません。


すると・・
現物の買いと信用売り注文が同じ値段で約定します。

権利付最終日の取引終了まで保有し、株主優待の権利を取得します。
品渡
権利付最終日の翌日(権利落ち日)以降に現物買いと信用売り建玉を品渡にて決済し、優待取得の優待クロスの取引を終了させます。

品渡(現渡)とは・・・
保有している現物株式を引き渡すことで、信用取引の売り建玉を決済する方法です。
品受(現引)とは・・・
信用取引の買い建玉をお金を払って現物(株式)を引き取る方法です。信用取引の建玉を現物株式にすることができます。
【重要】絶対に知っておくべき注意点と「逆日歩」の罠
「ノーリスクで最高!」と言いたいところですが、現実には注意すべきコストとリスクが存在します。ここを間違えると**「優待の価値以上に損をしてしまった」**という事態になりかねないので注意してください。
1. 「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という隠れコスト
信用売りをする際、「制度信用取引」を利用すると、株不足が発生した時に**「逆日歩」**という追加の手数料を支払わなければならないリスクがあります。人気優待銘柄では、この逆日歩が1日で数千円〜数万円と高額になる(優待の価値を上回る「逆日歩の罠」にハマる)ことがあります。
💡 対策:必ず「一般信用取引」を使おう! 逆日歩を防ぐための鉄則は、証券会社が独自に株を貸し出している**「一般信用取引」**の売建を利用することです。一般信用取引なら逆日歩は絶対に発生しません。(※ただし、在庫に限りがあるため争奪戦になりやすいです)
2. 資金は通常の約2倍必要
現物買いの資金と、信用売りのための保証金(担保)が両方必要になるため、単純に株を買うだけの時と比べて多くの投資資金を手元に用意しておく必要があります。